洩天機(えいてんき)とは
子平推命(四柱推命)での鑑定では、その人の運の強弱、特性、運気などを知るわけで、「こうなります!」という判断します。しかし、子平洩天機とは命式の強弱・格局・体用・喜忌を出し、634の詩の中から、その人の為の1つの詩を探し出し、その人の生き方を解読します。つまり、「こうしなさい!」という判断をすることになります。これは子平推命の最終段階の看方だと言えます。格局が解らない、喜忌が解らない、体神・用神が解らないでは、洩天機をめくる事が出来ません。私の
四柱推命通信講座の入門編を学んだ人は、自然と洩天機をめくる事が出来るようになっています。私がしつこく体用喜忌の関係を説明しているからです。
◆魔王猫の子平洩天機 鑑定例
◆◆用体
甲癸甲辛
寅未午亥
月令丁(火)
内格 傷格
喜神 木
忌神 金水
明月松間射銀光(明るい月が松の間で銀の光をはなつ)
廠閣風清夜気涼(廠閣風清く夜の気涼しく)
欄杆明月散雲光(欄杆に明るい月が雲を散らして光り)
春宵何事千金價(春の宵は何事ぞ千金の價)
贏得仙人鶴影長(贏ち得るは仙人鶴の影長し)
(柱だけで壁のない)廠閣は風が清くて夜の空気が涼しく、
欄干の明るい月は雲を散らして光り輝きます。
春の宵はどうして価千金と言われるほどに貴重なのでしょう、
それは鶴に乗った仙人の影が長々と続くことを勝ち取れるからです。
体神の辛を制する喜神の甲があり、体神に作用する忌神がない。辛に喜神の甲というのは、松の木の間に月を見るようなもので、絶好の風情となる時がある。
詩の中で、春の宵は価千金と言われるくらいに素晴らしいもので、風は清く涼しく、月が明るく輝いて雲を散らしていたら、もう申し分なく絶好の景色となり、仙人が鶴に乗って飛ぶのにはうってつけの時と言う。
この命式の男性は、希望することがあったら、タイミングを逃さないように素早くやること。絶好のチャンスは長くは続きません。
以前から洩天機の鑑定をしようと考えていましたが、なかなか時間がなくて説明文が書けませんでした。特別に数名のお客様に鑑定はしましたが、とても好評です。自分に与えられた詩文を何度も読んでいると、色々なことが思いつくでしょう。その考えを大切にして、これからの人生に活かして下さい。洩天機の詩文は一生ものです。